弁護士の向原です。
極めて価値の高い情報だと思われますので、残しておきたいと思い、
ここにアップさせていただきました。
http://ameblo.jp/katsuyuki-kawai/entry-11879602230.html
河合先生をはじめとした自民党司法制度調査会法曹養成小委員会の委員の殆どが、法科大学院が出した「予備試験制限しろ」提言書に対して、大激怒。
そらそうよね・・・きわめて穏健な私でさえ、呆れましたもんね。
>こんな人たちに教育を受けている法曹の卵たちの将来が
>心底不安になりました。
憲法違反の疑いも顧みず、何らのビジョンもなく陳情だけをする人たちに、法曹の卵を養成する資格はまったくありません。
>法科大学院制度が創設された時の理念が実現できなかっ
>たことへの自己反省がひとかけらもない
学部から予備校に学部の司法試験受験者が逸走したときに反省することを怠りつつも「正規の教育機関が教えねばならぬ」と豪語して13年。「正規の教育機関」が教えて10年。その末路が今。
相変わらず「司法試験が難しすぎるのが悪い」かのごとき弁解。
何度も司法試験に落ち続けている受験生からでも「司法試験が難しすぎるのが悪い」なんて言葉を、ただの1度も聞いたことがない。
司法試験が難しすぎるから直せなんてほざく連中はのび太以下。
(内容を時代に応じて変えていくというのはありだと思うが、内容を変えろと言っている理由の程度があまりにも低すぎる)
>いったい、制度創設以来十年に渡り、法科大学院の運営
>補助のためにどれだけ大量の国民の税金が投じられてき
>たと彼らは考えているのでしょうか。制度創設以来十年
>間、法科大学院に通うため、学生やその保護者にどれだ
>け多額の出費を強いたと認識しているのでしょうか。
法科大学院に投じられてきた税金は、イニシアルコストベースで2000億円程度、そして毎年100億円前後と記憶しています。
そして、学生からは年間80~140万を徴収。借金でこれをまかない、将来にわたって弁済し続けるも、法科大学院連中が「弁護士だけ激増させよ」と強行的 に主張してきたために、返せない人が続出する可能性がかなりの確率でありうると思われます。河合議員の義憤がこの一節から見て取れます。
>法科大学院を修了しないと司法試験を受験する資格を
>原則与えない特権的な地位にふさわしい不断の努力が
>求められているのにもかかわらず、実際には特権の上
>にあぐらをかき、自らの既得権益の保持に汲々とする
>業界団体が出した今回の提言にほとほと失望したのは
>私だけではありませんでした。
文科省から設置認可を得ただけで補助金を取って司法試験受験資格の付与を独占してきた連中を「自らの既得権益」と断じた河合先生GJ。
彼らは、厳しい司法試験の勉強と二回試験を突破し、血のにじむようなOJTでノウハウを積み上げ、強制加入団体の弁護士会の維持を誰の力も借りずすべて独 力でやってきた弁護士という「職能」を、「既得権」扱いして貶めたことは忘れませんよ(そのような連中であるにも関わらず「法曹養成の中核」などと祭り上 げている方々は猛省して欲しい)。
>業界団体に求められているのは、予備試験潰しを主張
>することではなく、たとえ司法試験の受験資格制限が
>撤廃されたとしても、多くの学生が法科大学院の門を
>敲くように教育の質を向上させる本質的な努力である
>と私は考えます。
「反省」を一度たりともせず、司法試験が悪い、学生が悪い、合格者を雇わない社会が悪い(弁護士が悪い努力不足だ)、というのはもう5年くらい前からそう で、そのころから、法科大学院には決定的に「反省」能力がないので、たぶん改善など期待するべくもないだろう、と思っていましたが、今では予備試験が悪 い、という話ですから、あいかわらず他人のせいという思考回路は治っていないようです。
このような人格形成で10年(旧試験時代の学部から予備校への学生の逸走から考え起こすと、30年以上かな?)過ごしてきたため、このような「他人のせい」思考が染みついているのだと思います。
長年染みついたそのような思考ですから、更生可能性はないでしょう。
もし「反省」能力がわずかでもあるのであれば、法科大学院が今するべきことは、自ら腹を召すことであるはずですが、たぶん無理なので、むりやり誰かが「介錯」仕るしかないように思います。